主催:日刊工業新聞社
料金:27,500円(テキスト代、税込、1名分)
講師:-
概要: 労働人口の減少や人件費の高騰に加え、新型コロナウィルス感染症拡大の影響から、生産自動化のニーズが格段に向上しています。自動化が達成されている工程がある一方、治工具類を用いて対象物を整定したり、ロボットが扱いやすいように作業者が対象物を整列したりする工程があり、自動化のための「お膳立て」がまだまだ必要とされています。また、モノづくり分野以外においても同様に自動化ニーズが高まっていますが、対象物が食品をはじめ非剛体物体を含み、かつ状況の多様性が大きいため、その達成はいまだに難しいです。そこで、期待が高まっているのが深層学習に代表されるAIベースロボットマニピュレーション(AIマニピュレーション)です。
ここ数年、様々なアプローチの研究が報告されていますが、研究者が工夫を凝らして成功したものです。実用的なAIベースロボットマニピュレーションを実現するためには、AI・ロボティクス・コンピュータビジョンなどの技術群から必要なエッセンスを抽出し、統一的な枠組みを構築することが求められます。
本講座では、構造化された知識を中心とするロボットAIの構成について、その妥当性を裏付ける研究、より完全なものにするための講師らの取り組みを解説。また、AIベースロボットマニピュレーションの実現にはロボットハンドと各種センサの発展が不可欠であり、その一例として講師らが開発した、触覚センサ搭載のロボットハンドを併せて紹介し、実用的なAIベースロボットマニピュレーションの一端を掴んでいただきます。